HOME > 「10年使えるものづくり」- D600×三陽山長 謹製コート
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高度な技術力と知見に裏付けされた確かなコンサルティングで、洋服のお直し業界に新風を吹き込んだ職人集団SARTO(サルト)。
そのSARTOを率いる代表取締役の檀氏は、「神は細部に宿る」がごとく、ミクロ単位の世界を日々追求しながら、イタリアやロンドンなど世界を飛び回り大局的視点でトレンドをキャッチアップすることも怠らない。こうした経験からモノに対する目利きが熟練した、業界屈指の“審美眼”の持ち主だ。
「良いモノ」を「長く大切に使う」という哲学を持った檀氏に10年使えるモノづくりについて伺った。2000年にSARTOを設立。イタリア語で仕立て職人を意味する社名の通り、洋服のリフォームへ高度で広範な技術力を取り入れたパイオニア。イタリアを中心とする世界各国のファッション展示会場へ足を運び情報収集も行う。
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SARTO銀座店
住所:東京都中央区銀座2-6-16 第二吉田ビル2F・3F
TEL:03-3567-0016
定休日:水曜日
営業時間:11:00-19:30(日・祝11:00-19:00)
最終受付:18:30(日・祝 18:00)
http://www.sarto.jp/
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SARTOの工房内の様子
熟練の職人が手仕事で作業を行っている。
ミシンとアイロンのスチームの音だけ。生真面目な仕事ぶりが伺える。 -
両者の存在がなければ「10年使えるモノ」というのは成り立ちません。
特に衣食住の根幹にかかわる部分に関しては作り手が丁寧にこしらえたモノが良しとされる世の中にだんだんシフトしてきていますね。
私がSARTOを立ち上げた理由のひとつにも「本当に良いモノを大切に使う」文化を根付かせたいという思いがありました。例えばヨーロッパでは上等な服を修理や仕立て直しをしながら大切に着続け、親から子へと受け継ぐのは自然で尊いことだとされています。この文化を根付かせないと、作り手がせっかく良いモノを作っても長く使われることなく捨てられてしまうのです。
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イタリアなど海外へリサーチ旅行をするときの相棒として持っていくことが多いですね。例えばフィレンツェで行われるPITTIという世界最大のメンズファッション見本市で、展示ブースの写真や現地で見かけたお洒落な人のスナップを撮ったりしてトレンドの参考にします。またナポリのサルトを訪れて、彼らの仕事を取材することもあります。
イタリア人は基本的に写真を撮られるのが大好きなんですが、カメラ自体にも興味があるようで「君のカメラはNikonか!ちょっと見せてくれないか」となることが多々(笑)。初めて会う人のスナップを撮るときなんかも「OK、OK。Nikonならかっこよく撮れるだろう」ということで協力的になってくれたりします。海外の人の間でもNikonは“高性能でとてもクールなカメラ”という認識があるようで、しかも古いカメラでもその信頼は変わらない。これはやはり長い間ブランドの哲学として基本スペックの高いモノを作ってきたところのブランド力なのだなぁ、と感心させられます。
あまりに劇的なデザイン変更だとイタリア人に「おまえ、それニセモノじゃないか?」なんて言われかねない(笑)。連綿と続いてきたブランド力のためにも、外観デザインの継続性って重要です。もうひとつ私にとって嬉しいことに、このサイズ感と重さが丁度いい。信頼できる機能は欲しいけど、やっぱり海外でずっと持ち歩くにはプロ仕様のハイエンド機よりもダウンサイジングされたD600くらいがいいんです。さらに、F3時代から使っていたレンズが使える点も嬉しいです。愛着のあるレンズですからね。
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仕事に必要十分な機能を持ちながら、コンパクトなサイズ感がお気に入りの様子の壇氏。
堅牢なマグネシウム合金のボディーでありながら、想像以上に軽いことに驚いている。
檀氏が海外出張で撮影してきた
写真の数々。愛用のF3と新作のD600。
ルイジ・ダルクォーレ氏、ニコラ・リッチ氏など有名サルトやアルバザールのリーノ・イエルッツィ氏、そしてなんとジャンニ・アリエッリ元フィアット会長の孫であるラポ・エルカン氏などの写真も。情報収集だけでなく、こうした交流にもNikonが役だっているそう。
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「三陽山長の愛用者です」
という檀氏。手にしているのはモデル「源四郎」。
シャープでスーツにも合う見栄えながら、着脱が容易なダブルモンクストラップでソールがラバーというコンフォートな履き心地がお気に入り。三陽山長のコート、モデル「青一郎」を手に取る檀氏。
「これは日本の生真面目な仕事だなぁ」とつぶやいている。王道的なデザインだが、身頃や腕回りはモダンなフィットになっている。レングスも都会的なスリー
クォーター。右はスーツの上にコートを合わせて歩く檀氏。肩や身頃のフィッティングはジャスト。トレンチコートのディテールは本格的でロングタームスタイル。 -
お客様がお直しに持ち込まれる服の特徴は、やはり上等なモノが多いです。それは値が張るモノだからという意味では無くて、“愛着のあるモノ”だからなんですね。作り手の思いを連綿と引き継いでいるブランド力の場合もあれば、職人のこだわりや心づかいが滲み出た丁寧な作りのモノの場合もある。簡単には手放せない理由があるから、お直しに持ち込まれるんです。
そういった職人の心づかいが伝わるモノとして三陽山長の靴は好きです。SARTO銀座店にはボールワークスという靴の修理工房を備えていますが、そこへの修理依頼も多いですよ、三陽山長は。それだけ愛されているということですよね。私もプレーントゥとマウンテンブーツ、そしてスエードのダブルモンクを所有しています。クオリティが高く時代性を超えたデザインに見られるブランドの姿勢は「10年使えるモノづくり」を体現していると思います。ひと足早く入手して色々とチェックさせてもらいました(笑)。これはブランドの哲学がしっかりと共有されていると感じます。オーセンティックなデザインなのでファッド(一時的流行)に振り回されることがないし仕立てももちろんイイ。コートの場合、お直しに持ち込まれるもっとも多い理由がボタン付けなのです。シャツのボタンとは付け方が違うので、外れたらなかなか自分で付けられないからなんですけど、このコートはそこをよく理解していてボタンの根巻き(生地とボタンの間を少し空けるため立体的な根を作る)を手作業でやっていますね。こっちのほうが強度があるんです。素材も長く使うと味の出る質のいいコットンギャバジンだし。長~く着続けられる理由がてんこ盛りのコートですね。
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プロフェッショナル機であるD4からファミリーエントリー機のD3200まで、一貫したデザイン哲学で貫かれていることが分かる。それはNikonならではの操作性と使い勝手を継承しながらも各機種の特徴を最大限生かすというコンセプト。稀有なのは各種ボタン位置も新旧で大きく変更されることがない。一本筋の通ったデザイン思想はユーザーにとって非常にフレンドリーで扱いやすいというメリットを生んでいる。Nikonのような高性能で定評のあるブランドは、一貫した外観デザインですべてのモデルに「高性能カメラ」のイメージがあり、所有欲が湧く理由のひとつとなる。
Nikonデジタル一眼レフカメラのラインナップにおける最上位機。プロフェッショナルの要求に十分に応える性能。
プロユースにも対応する超高解像による豊かな表現力を実現した、FXフォーマットデジタル一眼レフカメラ。
ユーザーフレンドリーな「ガイドモード」のあるDXフォーマットデジタルカメラ。エントリー層に最適の1台。
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プロフェッショナルからハイアマチュアまでカバーする「D800」に迫る画質を誇りながら、高速レスポンスの機動力を備えた、より小型で軽量に仕上げたモデル。NikonFXフォーマット機では最小最軽量。
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新しくリリースされたコートのラインナップは「青一郎」「青二郎」「鹿一郎」の3種。ベースデザインはコートの代名詞的存在であるトレンチコートだ。大きなヨーク、存在感のあるラペル、男らしい後ろ襟。さらにはウエストベルトやチンフラップなど機能的ディテールまでオリジンに寄せた、本格志向のデザインを持ち目の肥えた玄人筋も納得の仕上がりとなっている。それに加え袖部分のダーツによる立体感、身体にフィットしたスッキリとしたサイズ感、モダンなスリークォーターの着丈など現代的な手法も取り入れた、機能的優雅のある仕上がりになっている。
高度な機能を搭載するプロフェッショナル・ハイアマチュア層向け上位機「D800」とほぼ同スペックながら、その中身にはNikonのこだわりがぎっしりと詰め込まれ、
さらに高い機動力を発揮する、小型で軽量な「D600」。ダウンサイジングで身近になった分、日常の相棒として愛着もひとしお。
- 上位機「D4」や「D800」シリーズと同じ、デジタル一眼レフカメラに最適化した「EXPEED 3」を採用。色再現性、階調処理、高感度画質に優れ、色回りを抑え人物の肌色をより忠実に再現。SDカードへの記録、再生、転送も高速で行える。
- グリップに厚みと高さを持たせて十分な指がかりを確保。背面の親指部分にはラバーを採用するとともに形状を最適化し、小型で軽量なボディながらも安定したホールド感を実現している。ノンストレスの自然な操作感が体感できる。
- 有効画素数約2400万画素(24.3メガピクセル)を誇る新・Nikon FXフォーマットCMOSセンサー搭載。ISO100~6400(50~25600相当まで拡張可能)の広い撮像感度域で安定した高画質を提供。滑らかな階調表現やFXフォーマットならではの美しいボケ味を実現できる。
- 撮影モードダイヤルとレリーズモードダイヤルを同軸2段の構えにして操作性を向上させた。スピーディなモード変換が可能に。
不用意なモード変更を防止するロック機構も新たに装備した。
- 記録メディアはSDXC UHS-I規格に対応。高速化した画像処理エンジンとの相乗効果で画像データをスピーディに処理し高速書き込みを可能にした。「順次記録」や「バックアップ記録」などダブルスロットの使用方法も多彩に用意している。
- ボディー上面カバーおよび背面カバーにマグネシウム合金を採用。結果FXフォーマット機最小最軽量ながら、高い堅牢性と耐久性を持った。またボディー各所に効果的なシーリングを施し、「D800」シリーズと同等の防塵・防滴性能を確保している。
2012年の秋冬にデビューする三陽山長コート。三陽商会のコート専門工場である青森の「サンヨーソーイング」において、
熟練の職人による匠の技法を用いてこだわり抜いた本格志向のコート作りが行われる。それはまさに「10年使えるモノづくり」。
- 芯地はフラシ芯にこだわり、表地の風合いを最大限に生かした「ふくらみ感≒高級感」を表現している。着込むほどに、安価な接着芯とは異なる上質な見栄えに。
- 職人の手仕事が随所に見られるのが特徴。襟付けの内側部分は手まつりで処理することにより、ソフトで安定した襟となる。襟のすわりが重要なコートにおいて、この手間は決して無駄ではない。
- こちらも職人の手作業で行われるボタンの根巻き処理。生地の厚いコートに必要な足の長さと強度はマシン縫いでは実現できない。立体的で丈夫な根巻きは三陽山長コートの白眉たるディテールだ。
- 生地へのこだわりもすごい。日本製の60番双糸スーピマコットン100%の先染めギャバジンを使用し、発色が良く撥水製、耐久性に優れている。
- 「鹿一郎」に使用される上品で大人の顔をしたスエードはなんとトナカイの革。大変に柔らかく、丈夫。さらに発色がよく肌触りもいい高級素材だ。希少価値も高いこのトナカイ革を継ぎ目なく1枚のコートに仕立て上げるのが三陽山長コートのこだわり。
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普遍的なデザインとこだわり抜いたディテールは10年愛用するのに相応しい。しかしいかに丈夫な素材や仕立てでも10年のうちには何度かほつれや不注意による穴あきなどを経験するはず。
しかし、三陽山長コートは信頼のおける製造元の工場での修理体制があるのは心強い。これこそ三陽山長コートを買う最大の理由と言っても良いくらいのアドヴァンテージ。もちろん生地のストックもあるためオリジナルの状態に近いお直しが可能。10年後のヴィンテージコートを育て上げるのが楽しみになってくる。 -
Nikonの真摯なモノづくりの姿勢はアフターサービスにも貫かれている。独自のテクノロジーによって磨き抜かれ完成度を高めたカメラは、熟練の技術者があらゆる相談に適切に応える信頼のサポート体制で迅速かつ的確な修理サービスを行う。
Nikonは、日経ビジネス誌「2012年版アフターサービス満足度ランキング」デジタルカメラ部門 アフターサービス満足度の第1位を獲得。このアンケート調査によるランキングでは過去13回の内、通算で9回目の受賞となり、Nikonのアフターサービスへの高い意識の表れとなっている。
また、サービスセンターは各地にあり、ニコンプラザ仙台内には復興支援拠点サービスセンターも設けられている。
- こだわりのディテールであるボタンの根巻きなども購入時と同じクオリティで行えるので安心できる。ボタン、糸、生地など同じ素材が手に入るので、ベルトを紛失した時のベルトの作り直しや破れなどにも対応可能。
- 袖先は表地に糸が見えるいわゆるタタキ仕上げではないので、修理しても美しい仕上がりが期待できる。
- と言っても良いのが、デジタル化以前の製品を含む、多くのNIKKORレンズが使えること。今まで愛用していたレンズが機能制限は有るものの、使えるというのは従来からのユーザーには当然嬉しい。そしてこの
「D600」ではデジタルカメラのポテンシャルをフルに引き出すことができる、今のNIKKORレンズでより高画質の写真も楽しむことができ、よりアクティブな撮影を行うことができる。